どのような形や大きさの文字を使うのか、文字をどのように並べるのかといった文字による視覚的表現おことをタイポグラフィという。ウェブページにおける情報伝達の基本あ文字であり、タイポグラフィの理解と効果的な利用が重要となる。ここではタイポグラフィの基本であるデジタルフォント、文字のデザイン、文字組みについて解説する。
コンピュータ上に表示される文字やコンピュータからの印刷のために使用される文字のことをデジタルフォントと呼ぶ。今日では様々な分野の文字表現がデジタルフォントで処理されている。
デジタルフォントにはビットマップフォントとアウトラインフォントがある。ビットマップフォントとは文字の形状を点の集合で記述したラスタ形式のフォントであり、アウトラインフォントは任意の点の間を直線や曲線で結び、それらの直線や曲線で輪郭線を記述したベクタ形式のフォントである。
デジタルフォントは目的に応じて画面表示に用いられるスクリーンフォント、プリンタ用に用いられるプリンタフォントなどがある。デジタルフォントはディスプレイモニタやプリンタで出力される際に出力装置に対応する解像度のラスタ形式のデータに変換される。
文字のデザイン
フォントは一つのセットの全ての文字が統一感を持ったコンセプトでデザインされている。文字のデザインのことを書体と呼び、そのデザイン位よる全ての文字のセットがフォントである。一つのフォントには文字以外の記号もふうまれるので、欧文の場合は200文字程度、和文の場合は5000から15000文字になる(FISなどの水準や企画により含まれる感じの数は異なる。)なお、欧文のフォントを欧文フォント、和文のフォントを和文フォントという。
書体
欧文フォントの書体は文字の末端部分に飾りがあるセリフたいとセリフを持たないさんセリフたいに大きく分けられる。セリフたいにはtimesやcentyry、サンセリフたいにはuniversやhelveticaなどのフォントがある。和文フォントでは縦の線と横の線の太さの異なる明朝体と同一の太さの線からなるゴシック体が代表的な書体である。
フォントによっては用途に合わせた線の太さや文字幅あるいはイタリック体など複数のバリエーションを持つフォントもある。このようなフォントのバリエーションをフォントファミリと呼ぶ。
文字デザインの基準

文字デザインの目標は、文字が印刷されたテキストを早く誤りなく読めるようにすることである。欧文フォントの文字幅は文字によって異なるため、文字サイズは文字の高さが基準となり、文字が構成される位置ごとに名称が与えられている。これをラインシステムという。アセンだラインとディセんだラインの天地の幅をボディサイズと呼び、これが文字の大きさとなる。
和文フォントは仮想ボディと呼ばれる正方形の枠の中に文字の中心と仮想ボディの中心が一致するようにデザインされている。そして、文字そのものは仮想ボディよりも小さい実ボディの中に入っている。
文字の幅については、全ての文字の幅が同じになるようにデザインされた等幅フォントと文字によって幅が異なるデザインのプロポーショナルフォントがある。ほとんどの欧文フォントはプロポーショナルフォントであり、和文フォントの金谷感じは基本的に等幅フォントである。
文字組み
文字を組んでページのデザインをおこなる処理をタイポグラフィとよぶ。デザインの歴史の中ではタイポグラフィによる表現からグラフィックデザインについての刷新的な考えや美学も生まれてきた。
文字を組み際には書体、文字サイズ、行送り、行間、行長、行揃え、仝、時間調整、などをその目的や読み手のことを配慮して設定する。
文字サイズの代表的な単位はポイントで、1ポイントは約0.35ミリである。例えば10ポイントであれば省略して10ポと呼ばれることも多い。
行送りは1行の文字の大きさと行間の設定である。行送りは文字サイズや行長を考慮してテキストの各行や改行をスムーズに目で追えるように調整することが大切である。
行揃えはテキストの行をどこを基準にして揃えるかの設定である。例えば左側を基準として揃えたり、中心を基準として揃えたりする場合があるこの時、禁則処理、ぶら下がり、配布ネーションなどの処理も行える。
仝は文字の中心から次の文字の中心までの長さの設定である。通常は文字と文字の間隔が視覚的に均等になるように調整する。また、文字と文字の間隔を隣接する文字の形に合わせて個別に調整することを時間調整とよぶ。
タイトルや見出しなど最初に視線を導く部分は大きなサイズの文字を用いたり、書体の組み合わせや文字の大きさのメリハリをつけることなどによって、読者お注意を惹きつける工夫がされることが多い。