一昔前のブラウザには、設計上のバグのほか、HTMLやCSSをしようとは異なって解釈する性質を持ったものがありました。そのようなブラウザを基準として作成された文書は、ブラウザの機能が向上して仕様に沿った解釈を行えるようになると、表示が崩れる可能性があります。逆に、新しいブラウザ向けの文書は古いブラウザではうまく表示されないかもしれません。こうした問題に対処するため、比較的新しいブラウザでは「標準準拠モード」と「互換モード」という異なる表示モードを備えています。
・標準準拠モード
W3Cの標準仕様に従って正しく表示が行われます。
・互換モード
後方互換性を考慮し、古いブラウザと同様の表示が行われます。
ブラウザによっては、ほぼ標準モードを加えた3通りの表示方法を備えていることもあります。ほぼ標準モードでは、基本的に標準準拠モードと同様の表示を行いながら、テーブルなど一部で後方互換性を考慮した表示を行います。
表示モードは文書型宣言の書き方によって自動的に切り替わる仕組みになっています。
す。
URLとパス
●URL、URIについて
インターネット上の情報資源のいわゆる住所を特定する仕組みを従来はURLと読んでいました。しかしながら、HTML4.01になってからは、より広い意味でのURIという用語が仕様されています。URLと同様にHTML文書・画像・ビデオクリップ・プログラムなどを特定することができますが、URIのほうがより普遍的でありさらに上位の概念があり、URLはこのURIのサブセットという位置付けがなされています。
●URLの構造
http://www.〇〇〇〇.com
・スキーム
スキームとは、リソースへアクセスを行うための方法(プロトコルなど)を指しています。代表的なものでいえば、「https」、「http」、「ftp」などが挙げられます。
・ドメイン
リソースを取得するためにアクセスするコンピュータを表します。数字の場合もあります。
・パス
サーバー内のリソースの所在のことです。
つまり上の例は、「○○のwwwサーバー内にある『product』フォルダの中のindex.htmlファイル」を示しています。
相対パスと絶対パス
webページにリンクを指定したり、画像などを加えるには、リンク先の画像ファイルやHTMLファイルの位置を正確に示していく必要があると思います。この記述方法には次に示すような「絶対URL」と「相対URL」の2通りの方法があります。
・絶対URL
あるファイルの位置を一番下になる位置から階層構造を順番に辿って記述する方法で、「http://」で始まり
ます。主にほかのwebサイトにあるファイルを指定するときに使います。
・相対URL
あるファイルの位置を基準とするファイルから見てどの位置にあるか、「相対的」に記す方法です、主に自分のWEBサイト内のファイルを指定するときに使います。
相対URLではフォルダを移動するごとに「/」と「..」を利用してファイルの位置情報を表します。
同じフォルダ内にあるファイルを指定する場合
ファイル名
同じフォルダ中の下位フォルダにあるファイルを指定する場合
下位フォルダ名/ ファイル名
別フォルダにあるファイルを指定する場合
../同位フォルダ名/下位フォルダ名/ファイル名
../同位フォルダ名/ファイル名
../同位ファイル名