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WBS作成は試行錯誤を繰り返す

Byadmin

10月 25, 2022
WBS作成は試行錯誤を繰り返す

Web制作の見積もり検討などには欠かせないWBS(作業分解図)。対象プロジェクトに関係する作業をツリー状に階層化したもので、最終的に工数積み上げのベースとなるため、抽出作業に漏れの無いこと、各作業の前後関係、並行して進められるのかシリーズでなければダメなのか、というような相関関係も考えながら作成していくことが大切です。最初から完璧なものを作るのは難しいですが、効率的作業の流れなど工夫を加えながら試行錯誤を繰り返していくことが改善取り組みにもつながります。書き出しは付箋紙などの活用が手軽です。この場合は適時カメラなどで記録をとっておく必要がありますが、大画面のディスプレイが設備されていればその点楽となり大いに活用を図るべきでしょう。

完成したWBSはPCへ落し込み活用

Web制作などの案件が受注されると、見積もりなどで早期に関連作業の抽出が必要となってきます。このようなときに有効とされるツールにWBSがあります。一般的には検討する課題を階層的に抽出し検討するのに適しているとされるもので、作業分解図と訳されるのはその辺の事情を言い表したものでしょう。作成の流れは、まずひとくくりできるようなメイン作業を抽出した後、各メイン作業を具体化に実施していくのに必要となる詳細作業を漏れなく挙げ、それを階層的かつツリー状に図式化していくものです。最初から完璧をもとめると困難かつ非効率となるため、まずは付箋紙などを利用して関係作業の網羅に心がけ、ほぼまとまったと判断されたところで後々の見積もり算出や工程表作成などへの利用を考えパソコンなどへ表形式に落とし込んでいくのが一般的とされています。専用ソフト活用も視野にいれておくのもいいかもしれません。

WBS完成後はレビューの実施徹底は必須

WBS完成後はレビューの実施徹底は必須

どのようなプロジェクトでも後工程に行くほど、その検討すべき課題は増えていくと言われます。そこでできる限り各タスク完了ごとにレビューしていくことが望まれます。Web制作も例外ではありません。初期に行う要件定義や見積もりはその典型といえるかもしれません。見積もりを考えても必要とされるタスクをすべて抽出し、それに基づき工数が決まりその積み上げが詳細見積もりの総額となるので必要タスクの見落としなどは後々大きな問題となりかねません。見積もり作成で利用されるWBS作成も同様です。そこで完成とされたWBSなどのレビューは必須とされています。ここでチェックすべき課題はいろいろ考えられますが、特に留意する必要がある点として、要件定義との整合性、むらや無駄の要因ともなる無理なスケジュール計画などが挙げられています。できる限り複数の目でのレビューが望まれます。

WBS完成後レビューで見逃しやすい点

プロジェクトの見積もり作成で有効とされるWBS(作業分解図)。作成には該当プロジェクト実施に伴う詳細な作業抽出が必須です。完成したところでのレビューは欠かすことができません。レビューに際しては、基本的に要件定義やスケジュール計画との整合性が必須ですが、ほか陥りやすい点としていくつか指摘されています。作業が特定担当者に集中していないか、同一作業を複数人で行う場合の責任の所在が不明確にされていないか。作業の外部委託を予定されているのに具体的な担当者名など必要な情報が記載されていない、スケジュール計画で判明してくる空白期間、抽出作業漏れ、情報共有不足、無理と思われるようなスケジュールの輻輳などが考えられます。これらいずれも見逃すと、後々大きなトラブルへと発展する可能性があるため、レビュー時には特に注意が必要です。