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WBS作成から学ぶ多くの事

Byadmin

10月 31, 2022
WBS作成から学ぶ多くの事

Web制作の実務において作られる見積もり。この時に有効なツールといわれるのが作業分解図と言われるWBS。当プロジェクトに関係する作業を図式化することで、必要とされる作業の明確化を図るとともに、逆にモレを見つけることもできるということで、是非早い機会に実際に作成しながら作り慣れておくことだ大切です。実際に作ってみると、各作業の人選の振り分けや必要とされるスキル、工数はどのくらい見込んでおくべきか、日程的に納期に間に合うか、等々いろいろな視点での検討課題が見えてきます。さらに大事なことは、完成後の関係者によるレビュー。ここで不足や検討すべき点など作成者が気づかなかったことなど浮かび上がってきます。WBSを実際に作成することで、日常見過ごしてしまう多くの事を学べるOJTとして非常に有効とされています。

WBSは必要とする作業の抽出に効果的

作業分解図と訳されるWBSは、プロジェクトマネジメントで知られるPMBOKでも有効なツールとされています。たとえば、見積もり作成時の対象プロジェクトに必要となる作業の洗いだしなど。作成のコツをつかむためには、直近の実績案件などを先輩などに選んでもらい実際に作ってみて、当時作られたものと比較検討しコツをつかむという繰り返しが早道です。準備するものは、模造紙のような大きめな用紙やホワイトボードなどに、2種類の大きさの付箋紙など、大きめの付箋紙にはメイン作業を、小さい方には関連した個別作業をまずは思いつくまま書き出していき、出し尽くしてと感じたら、階層化や抽出モレをチェックしながら必要に応じ修正していきます。ただし、参考とした事例が100%完璧とは限りません。常に疑いの目をもって見ていくという習慣も合わせて身につけていきましょう。

WBS作成はまずメイン作業書き出しから

WBS作成はまずメイン作業書き出しから

見積もりを作成するときなどに効果的と言われるWBS。必要とされる作業を書き出すことで全体の流れや構成が把握されるとともにモレやさらに効率的な手順見直しなど、その効能は大きいとされています。基本的な手順として、まずは大項目となる作業の書き出しから始めていきます。この段階ではあまり細かい作業まで抽出し始めると全体の流れを見誤ったり、重要な作業を飛ばしたりすることもあるので、留意しながら進めて行きます。このとき手順の検討も行っていくと効果的です。挙げられる大項目としては、Web制作などでは画面設計、デザイン、コーディング、アップロードといったものが考えられます。これらを大き目な付箋紙に書き出し、模造紙やホワイトボードなどに順序よく貼りつけていくのが第1段階となります。

WBS作成は階層構造の上位から下位へ

有効なツールとして知られるWBSと言われる作業分解図。対象とするプロジェクトの流れを確認しながら、漏れ防止にもつながる必要作業を書き出し、エリア分けしていくもので、階層構造とするためにまずは大きな作業名を書き出します。たとえばWeb制作などでは、画面設計という大項目に対してそこに含まれそうな個別作業としては基本となる共通要素に始まり、各標準的な画面であるトップページ、カテゴリー、商品詳細、問い合わせ、サイトマップ、コンテンツ一覧といったものが挙げられるでしょう。これらを書き出して画面設計とあらかじめエリア分けした中に貼りつけていきます。ここでは書き出されていく作業に漏れの無いよう留意しながら進めて行くことが大切です。